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鳩ぽっぽ
「鳩ぽっぽ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鳩ぽっぽの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
てある。ああそう云う未開の地に私達の、ユウトピヤが出来たら愉快だろうと思うなり。
鳩ぽっぽ鳩ぽっぽと云う唄が出来るかも知れない。皆で仲よく飛んでこいと云う唄が流行....
「刻々」より 著者:宮本百合子
りで、組合の男の同志は月島署へまわされた。 看守が残った女の同志に、 「君ァ、
鳩ぽっぽ(レポータア)かと思ってたらどうしてなかなか偉いんだそうじゃないか」 と....
「恢復期」より 著者:堀辰雄
頃になると看護婦たちが彼の病室に見舞いにきた。彼はからかい半分彼女たちのことを「
鳩ぽっぽ」と呼んでいた。それは看護婦たちが鳩の歩き方を真似《まね》しているような....
「悲しめる心」より 著者:宮本百合子
ばかりを置いて行って呉れた。 うれしくもかなしい事である。 亡くなる少し前に
鳩ぽっぽの歌を覚え初めた。
鳩ぽっぽ鳩ぽっぽ ぽおっぽぽおっぽと飛んで来い ....
「芽生」より 著者:宮本百合子
なつかしくなる。仲店を幾度も幾度も行ったり来たりして三四枚スケッチと玩具の達磨と
鳩ぽっぽとをふり分に袂に入れて向島の百花園に行って見る。割合にスケッチも出来なく....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
る間に手紙もかきます。 おなか、いかがでしょうか。なかなかどこでも困ります。今
鳩ぽっぽと共同食料のように豆入り飯ですが、こまるのは、消化がよくないという外に、....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
ある。あゝそう云う未開の地にプロレタリヤの、ユウトウピヤが出来たら愉快だろうな。
鳩ぽっぽ鳩ぽっぽと云う唄が出来るかも知れないな。 皆で仲よく飛んでこいって云う....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
目菊五郎の弟で、今の羽左衛門の父である。面長の、しかも膨らみのある顔で、調子も“
鳩ぽっぽ”と綽名されていたような含み声であったが、和事師をしては当代第一人と称さ....