鳴りはためく[語句情報] » 鳴りはためく

「鳴りはためく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鳴りはためくの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろう。武術の勝負と女の操。竜之助のかけた謎《なぞ》が頑《がん》として今も耳の端で鳴りはためくのです。 邸で会った竜之助と、水車小屋の竜之助。その水車小屋では、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
晴らすから覚悟をしろ」 この道庵先生の露骨にして無遠慮なる暴言は、あたり近所に鳴りはためくほどの大きな声で怒鳴り散らされました。 先生は、それで漸く、いくら....
丸の内」より 著者:高浜虚子
うさなあ。』 暫くしてからそんな事を話しているうちに忽ちピカッと光ったと同時に鳴りはためく音が聞こえた。それは光ると同時に聞こえたのであるから余程近くであろう....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
空聞だろう、剱で守られたあの城門が、何んで容易く開くものぞ、あの音は空の真ん中で鳴りはためく、雷の音であったのだろう。(やや長き沈黙。音の有無を聞き澄ます。――....
その人を知らず」より 著者:三好十郎
はねまわりはじめる)あめのみなもとに、みちびきたまえ。……(その歌声を寸断して、鳴りはためく投弾と高射砲発射のとどろき) 8 座談会の会場。....
樹氷」より 著者:三好十郎
ラという音。それに向って発射される高射砲のとどろきなどが、殆ど耳を聾せんばかりに鳴りはためく。 金吾 春さーん! 右へ上るだ! 春子 (ずっと先の方で)金吾さ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
それぞれ、船へ追い乗せられた。そして島前の三つの島影へさして、六海里の海上を帆が鳴りはためく。 たそがれ頃、帝はせまい島と島の両ぎしを船のうちから眺められた。....