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「鳴海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鳴海の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
で、其の側に居るのは女房と見え、二十七八の女で、頭髪《あたま》は達磨返しに結び、鳴海《なるみ》の単衣《ひとえ》に黒繻子の帯をひっかけに締め、一杯飲んで居る夫婦|....
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
狭間《おけはざま》の古戦場だという田圃みちを通った。戦場にしては案外狭く感じた。鳴海《なるみ》はもう名物の絞りを売っている店は一二軒しかない。並んでいる邸宅風の....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
。 以上は皆同族の叛乱であるが、この外に東隣今川氏の部将との交渉がある。愛知郡鳴海の城主で山口左馬助と云うのが織田信秀の将として今川氏に備えて居た。信秀が死ん....
」より 著者:島崎藤村
お絹を始め、お雪が末の妹のお幾も集って来た。娘達の中には、縁先に来て、涼しそうな鳴海絞を着た種夫や新吉に、金魚を見せているものも有った。 「お雪、皆なで写真を撮....
冬の花火」より 著者:太宰治
? (数枝) あら、ご存じ無かったの? きのう来ていただいたお医者さんは、弘前の鳴海内科の院長さんよ。それでね、お父さんがきょう、鳴海先生のとこへお薬をもらいに....
大脳手術」より 著者:海野十三
美しき脛 いちばん明るい窓の下で、毛脛を撫でているところへ、例によって案内も乞わず、友人の鳴海三郎がぬっと入ってきた。 「よう」と、鳴海はいつもと同じおきまりの挨拶声を出....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
三十六里半と書いてあるな」 太く書かれた道標《みちしるべ》の文字を読んで、 「鳴海《なるみ》へ二里半」 竜之助が歩き出すと、犬もやっぱり尾を振って跟《つ》い....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
まいました。 五十一 そんなことで、この一行は、その晩は鳴海《なるみ》へ泊ることになりました。 強行すれば、宮か名古屋へは着けないでは....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いることは事実のようです。 機会があるごとに、海を見たがりました。さればこそ古鳴海の海をもとめて、もとめあぐみ、桑田《そうでん》変ずるの現実味をしみじみと味わ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
り次第に御免を蒙《こうむ》って……」 金助はあたりを見廻すと、衣桁《いこう》に鳴海絞《なるみしぼり》の浴衣があったから、それを取って引っかけて、なおも煙草をふ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》れよ」 と片肌脱《かたはだぬぎ》がせき立てる。 「一番さいてくれ、さいてくれ」鳴海《なるみ》の襦袢《じゅばん》が居催促をする。 「金公、それ三本……ええ、こっ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことができませんでした。 三十一 その夜、宇治山田の米友は、鳴海の宿の旅籠屋《はたごや》の一室で、何かの物音に、ふと夢を破られました。 夢....
古典竜頭蛇尾」より 著者:太宰治
こそ、白川。古典ではないが、着物の名称など。黄八丈、蚊がすり、藍みじん、麻の葉、鳴海しぼり。かつて実物を見たことがなくても、それでも、模様が、ありありと眼に浮ぶ....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
詩形が、更に幾許の生命をつぐ事が出来よう。 口語歌と自由小曲と 青山霞村・鳴海うらはる其他の歌人の長い努力を、私は決して同情と、感謝なくは眺めて居ない。併....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
で助けて遣りました者も多くあります。丁度|申下刻に用を終って湯に往くというので、鳴海の養老の単物といえば体裁が宜いが、二三度水に這入ったから大きに色が醒めました....