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鳶頭
「鳶頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鳶頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
《がまん》をして夜明を待ちました。夜が明けると直《すぐ》に塾の書生さんを走らせて
鳶頭《かしら》を呼びにやる。何事ならんと勝五郎《かつごろう》は駭《おどろ》いて飛....
「闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
、何喰わぬ顔をして其の晩は寝てしまった。翌朝《よくあさ》になると、お母さんが直に
鳶頭《かしら》を呼びにやって、右の話をいたし、一時《いちじ》粂之助の暇《ひま》を....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いう、まだ埋められてない古井戸の音響です。と同時でありました。 「伝六! 町内の
鳶頭《とびがしら》をたたきおこして、わけえ者を五、六人借りてこい」 もうこうな....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
いたのは、三十二三のぞろりとした男です。――江戸ならば先ず、町の兄哥《あにい》の
鳶頭《とびがしら》とでも言うところに違いない。 「町人!」 退屈男は至って静か....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いか」 「いいえ、それが不思議の種なんでござりまするよ。実は、いましがた出入りの
鳶頭《とびがしら》が参りましてな、つい十日ほどまえにてまえのせがれが嫁をめとりま....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
与力、同心、総立ち合いの大吟味が開かれようとしているのです。 罪は浅草三番組|
鳶頭《とびがしら》の音蔵ごろし、下手人はいま呼びたてた同じ浅草奥山の小屋芸人やま....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
い私の過去をふり返るのが常である。 その席亭の主人《あるじ》というのは、町内の
鳶頭《とびがしら》で、時々|目暗縞《めくらじま》の腹掛に赤い筋《すじ》の入った印....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
てをするわけには行かなかった。彼は鉄物《かなもの》屋の店さきを素通りして、町内の
鳶頭《かしら》の家《うち》をたずねた。
鳶頭はあいにく留守だというので、彼はその女....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
吉は口を出した。 「違います。やかん平さんは一昨年なくなりました。あの人は町内の
鳶頭で、本名は平五郎、あたまが禿げているので薬罐平という綽名を付けられたのですが....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
業の一つである。 木やり唄 揃いの法被に揃いの手拭、向鉢巻に気勢いを見せて、
鳶頭、大工二十人、三十人、互いに自慢の咽喉を今日ぞとばかり、音頭取りの一くさりを....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
申しましたならば、彫《ほ》りが後藤だとか、毛唐だとか、縁頭《ふちがしら》が何で、
鳶頭《とびがしら》がどうしたとか、目ぬきがどうで、毛抜がこうと、やかましい能書《....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
の門はさすがにくぐらせられない。出入りの町家《ちょうか》に預けておくうちに母親は
鳶頭《かしら》のところへ娘を連れて再縁した。そこに年頃のあんまり違わない娘があっ....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
横町に石屋がありやすから、石を敷いて咎められやしねえかと聞いたら、傍にお箪笥町の
鳶頭が立って居やんして、いうには、己がお組へ往って届けて呉れようと、親切に石屋の....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
店の者はみんな困っているようでした。そのうちに誰かが呼んで来たのでしょう。町内の
鳶頭が来まして、なにかいろいろになだめて、駕籠屋にも幾らかの祝儀をやって、管をま....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
いか」 小「ウーン、掛廻りじゃアありませんし、若旦那はあんなことばかり云ってる、
鳶頭小言を云っておくれよ」 鳶「おゝ娘さん冗談じゃアねえぜ、羽根を突くならもっと....