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鴨緑江
「鴨緑江〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鴨緑江の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「享楽座」のぷろろぐ」より 著者:辻潤
ダダはスピノザを夢見て いつでも「
鴨緑江節」を口吟んでいる だから 白蛇姫に恋して 宿場女郎を抱くのである 浅草の....
「号外」より 著者:国木田独歩
対岸においてたおれたる敵の馬匹九十五頭、ほかに生馬六頭を得たり―― 「どうです、
鴨緑江大捷の前触れだ、うれしかったねえ、あの時分は。胸がどきどきしたものだ」と、....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
紿かれるとは知らないから大いに喜んで待って居たが、其時は李如松四万三千の人馬が、
鴨緑江を圧して、義州に集中しつつあったのである。全軍を三つに分ち、左脇、中脇、右....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
隊は戦闘準備を整えて大同江口を発し、西北に向かいて進みぬ。あたかも運送船を護して
鴨緑江口付近に見えしという敵の艦隊を尋ねいだして、雌雄を一戦に決せんとするなり。....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
うと、明日は又「一葉の扁舟、万里の風」だ。「海上の明月、潮と共に生ず」だ。彼等の
鴨緑江節を聞き給え……。 「朝鮮とオ―― 内地ざかいのアノ日本海イ―― 揚げ....
「惜別」より 著者:太宰治
様。殊にも仙台の第二師団第四聯隊は、榴ヶ岡隊と称えられて黒木第一軍に属し、初陣の
鴨緑江の渡河戦に快勝し、つづいて遼陽戦に参加して大功を樹て、仙台の新聞には「沈勇....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
。 「ぼくはね、カルメンよりトラビヤタの方がすきだよ」とかれがいった。 「ぼくは
鴨緑江節がいい」とだれかがいった。 「低級|趣味を発揮するなよ」と手塚はいった。....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
あした雨だと草履で困りますね。
八月十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(「
鴨緑江流筏」の写真絵はがき)〕
八月十日、これは随分美しいでしょう、悠々たり....
「「良書普及運動」に寄せて」より 著者:中井正一
巨大なプランを企てている。ちょうど、英雄が大いなる馬を制禦したように、ドン河を、
鴨緑江を、テネシー谿谷を、数学と科学の金具でしめつけることでその荒れ狂う力を止め....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
女の調を奉らん。この誓や神明の前に於てす。東より出ずる日西より出で、北より流るる
鴨緑江南より流るるとも反くことあらざるべし」と奏上した。そこで皇后様に於かせられ....
「上海」より 著者:横光利一
石炭、粘土、籐、鉄材、それらの間に交って、フィリッピン材の紅と白とのラウアンが、
鴨緑江材のケードルや、暹羅材の紫檀と競いながら、従容として昇って来た。しかし、甲....
「熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
の人、下劣漢。 Yak(ヤック)【名】牛。 Y〔a:〕'lu(ヤールー)【固名】
鴨緑江。 Yam(ヤム)【名】やまのいも、とろろいも。 (ヤーメン)【支那名詞】....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
… カッタカタア、カッタカタ。 「ええ、こんどはストトン節、籠の鳥、枯れすすき、
鴨緑江、まったく以て休憩なしのぶっつづけとござい。」 それがやっと済むか済まぬ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
大陸放浪熱にうかされた私たちは勇み立っていた。まず大連でひそかにピストルを買い、
鴨緑江をみて安東県から徒歩で九連城、寛甸を通り、懐仁地方へと進んでいった。 満....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
帰趨するところはけだしそれ以上である。薩摩琵琶浪花節よりもっと「露骨」な安来節、
鴨緑江節が勢力をえている。そのかみの壮士芝居よりもっと「浅薄」な剣劇が客を呼んで....