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鴨緑江節
「鴨緑江節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鴨緑江節の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「享楽座」のぷろろぐ」より 著者:辻潤
ダダはスピノザを夢見て いつでも「
鴨緑江節」を口吟んでいる だから 白蛇姫に恋して 宿場女郎を抱くのである 浅草の....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
うと、明日は又「一葉の扁舟、万里の風」だ。「海上の明月、潮と共に生ず」だ。彼等の
鴨緑江節を聞き給え……。 「朝鮮とオ―― 内地ざかいのアノ日本海イ―― 揚げ....
「孟買挿話」より 著者:吉行エイスケ
に鳴物の入った三味線を土人街の坊主頭の幇間が弾き出すと、香港あたりでよく歌われる
鴨緑江節を女達が噛むようにうたいだした。すると一座が急に浮かれて酒盃がかるやかに....
「夜の靴」より 著者:横光利一
浮き上ろうにもすでに遅い、五十に手の届いた私と同年の参右衛門の幻影は、節の脱れた
鴨緑江節に変っている 「朝鮮とオ、支那とさかいの、あの、鴨緑江オ――おい、おいお....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
。 「ぼくはね、カルメンよりトラビヤタの方がすきだよ」とかれがいった。 「ぼくは
鴨緑江節がいい」とだれかがいった。 「低級|趣味を発揮するなよ」と手塚はいった。....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
帰趨するところはけだしそれ以上である。薩摩琵琶浪花節よりもっと「露骨」な安来節、
鴨緑江節が勢力をえている。そのかみの壮士芝居よりもっと「浅薄」な剣劇が客を呼んで....