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「鴨長明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鴨長明の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
からな自然観と相調和するところのあるのもその一つの因子ではないかと思うのである。鴨長明の方丈記を引用するまでもなく地震や風水の災禍の頻繁でしかも全く予測し難い国....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
心までが変って往くものと見える。自分も四十の坂を越えて、やっと解脱の念が起きた。鴨長明は蝸牛のように、方丈の家を洛中に引っ張りまわし、自分は蟹のように他人の掘っ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
くさ》のように背の低いがっちりさです、かたくて。 この頃わたしは屡※思います。鴨長明でなくても東西の賢人たちは、人間があかずくり返す破壊と建設を、ただその反覆....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
、狂人となることを恐れてはなりません。 *102 人麿を、紫式部を、鴨長明を、西行を、芭蕉を、西鶴を、彼らのいずれをもわれわれは狂人と呼びはしまい。....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
なかった。二葉亭も根が漢学育ちで魏叔子や壮悔堂を毎日繰返し、同じ心持で清少納言や鴨長明を読み、馬琴や京伝三馬の俗文学までも究め、課題の文章を練習する意で近松や馬....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
念の三兄弟、『金葉集』を撰んだ源俊頼の子の歌林苑の俊恵、少し若手では『方丈記』の鴨長明など、この時代の有名な歌人は多く世捨て人であったか、世捨て人になったかした....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
平家を仆したのは、数年にわたる悪天候と全国の飢饉であったといえなくもない。筆者の鴨長明は、その時代を生きて通った人間の一人であるから、まちがいのないことであろう....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
たとあるのはその一例である。また彼らは、仲間同士の階級意識もかなり濃厚であった、鴨長明の「発心集」に、京都清水坂の坂の者の事について、興味ある話が見えている。或....