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鴻池
「鴻池〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鴻池の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、もっと明るく、おおっぴらに大儲けができるのだ。次第によってはこんなのが、三井や
鴻池《こうのいけ》を凌《しの》ぐ分限《ぶげん》にならないとも限らない、全く金で固....
「明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
こされまい。芳川鎌子《よしかわかまこ》を知る人は、それより一足前にあった、大坂|
鴻池《こうのいけ》夫人福子の哀れな心根に、女の一生というもののわびしさをも感じる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がんりきの第六感で、 「これは大物だわい」 と受取ってしまいました。三井とか、
鴻池《こうのいけ》という大家が旅をする時に、よくこんなふうにやつして旅をするとい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ものなら口が裂けるけれど、王国ぐらいならいいさ、三井王国《みついおうこく》だの、
鴻池王国《こうのいけおうこく》だの、ずいぶん言い兼ねねえ」
「このことの起りは、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
名の城下へ行け、三十五万石の彦根へ行け、五十五万五千石の紀州へ行け、大阪へ出たら
鴻池《こうのいけ》、住友――その他、この近国には江戸旗本の領地が多い、新米《しん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うことの、頭の働きを見て取ることができました。 昔、三井《みつい》であったか、
鴻池《こうのいけ》であったかのお嬢様が、ある時、述懐して言うことには、 「世間の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
でに金持のお嬢様だから、三井の名で呼びかけるほどの女だ、重ねて問いかえせば、では
鴻池《こうのいけ》さんのお嬢様だっしゃろ、と答えるくらいが落ちであるから、ここで....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ふちまい》を与えあるいはそれを増すこともあった。 この頃の豪商のおもなる者は、
鴻池、住友、平野、鹿島などであった。この中で住友は伊予の別子の銅山を元禄以来開い....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
ことや。何んやの、かやのいうて、人の金を絞り取りよって――」
「今度の御用金は、
鴻池《こうのいけ》だけで、十万両やいうやないか。昔やと、十万両献金したら、倍にも....
「濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
る事のひろこりゆけば、いづこにすめるも濁れるもあれど、過し慶長四年とや、伊丹なる
鴻池の醸を下しそめけるより、この大江戸にわたれるは、ことところ異りて味も薫もにな....
「Moods cashey」より 著者:服部之総
して大阪の半官半民の金融および貿易機関たる「商社会所」から発行されたものである。
鴻池《こうのいけ》をはじめ関西財界の巨頭連が強制的に株式をもたされて設立されたも....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
首したが、小使としてなら採用して上げます」 「市長、私は小使にはようなりませぬ。
鴻池善右衛門の親類の孫の娘の婿の従弟に当るものです。市役所の小使などにはようなり....
「猪鹿蝶」より 著者:久生十蘭
っとのことで行きついたというわけ……ほら、昭和十何年かの京都の知恩院の大茶会に、
鴻池可津子がたった一度だけ着たという、あれの連れなの。ちょっと死にきれないでしょ....