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「鵞鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鵞鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
い小豚の群が飛びだしてきたが、大気の匂いを嗅ぐためのように見えた。雪のように白い鵞鳥は堂々たる艦隊をなして、近くの池で遊弋し、家鴨の船隊をまもっていた。七面鳥の....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
。 怪しきものの血潮は消えて、音するばかり旭の影。波を渡るか、宙を行くか、白き鵞鳥の片翼、朝風に傾く帆かげや、白衣、水紅色、水浅葱、ちらちらと波に漏れて、夫人....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
ず袖を巻いて唇を蔽いながら、勢い釵とともに、やや白やかな手の伸びるのが、雪白なる鵞鳥の七宝の瓔珞を掛けた風情なのを、無性髯で、チュッパと啜込むように、坊主は犬蹲....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
ょいと。何かぱっと眼の覚めるようなものを持ってお出で、コニャックでも。それから|鵞鳥の脂肪を少し余計持っといで。あたしちっと精力をつけなくっちゃ。 という調子....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
がらに答えた。 「わたくしの夫は小商いをしている者で、銭五十|緡を元手にして鴨や鵞鳥を買い込み、それを舟に積んで売りあるいて、帰って来るとその元手だけをわたくし....
ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
まり好かなかったのだけれど南方にいた時、長さ十五尺もある錦蛇を飼っていたんだよ、鵞鳥をのみに来たのをみんなで生捕りにしたのだけれど、これが思ったよりおとなしくっ....
小公女」より 著者:菊池寛
したってからじゃアいけません?」 「たった今行って話せといってるんだよ。何だい、鵞鳥みたいな眼つきをしてさ。早くおいでったら。」 アメリア嬢は、鵞鳥と呼ばれる....
フランダースの犬」より 著者:菊池寛
。炉のなかでは、大きな榾がぱちぱちと赤く燃え、隣近所の人々は、夕飯のために焙った鵞鳥の肉|一片とお酒一ぱいとにありつくために、交る交るやって来ます。アロアは、明....
博物誌」より 著者:岸田国士
ンネットも村の娘たちとおんなじに、パリへ行きたいと思っている。しかし、その彼女が鵞鳥の番さえできるかどうか怪しいものだ。 実をいうと、彼女は鵞鳥を追って行くと....
知らずや肝の美味」より 著者:北大路魯山人
い、はも、かわはぎ、ふぐ、あんこう、うなぎ、たら。鳥では、フランスのフォアグラ(鵞鳥の肝)が有名で、私も瓶詰を知っているが、事実全く美味い。日本の鳥の肝には、と....
河豚食わぬ非常識」より 著者:北大路魯山人
すっぽんや山椒魚のうまさ、若狭の一と塩、石狩の新巻、あるいは燕巣、あるいは銀耳、鵞鳥の肝、キャビア、まあそんなもののうまさに似た程度のうまさであるならば、わたし....
河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
わたをもってきても駄目だ。すっぽんはどうだといってみても問題がちがう。フランスの鵞鳥の肝だろうが、蝸牛だろうが、比較にならない。もとよりてんぷら、うなぎ、すしな....
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
がこの防風林の右の方からうねり出て屋敷の前を流れる。無論この川で家鴨《あひる》や鵞鳥《がちょう》がその紫の羽や真白な背を浮べてるんですよ。この川に三寸厚サの一枚....
パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
を落したりした。 その剣は、豚を突殺すのに使ったり、素裸体に羽毛をむしり取った鵞鳥の胸をたち割るのに使って錆させたのだ。血に染った剣はふいても、ふいてもすぐ錆....
二つの短い話」より 著者:ケネディパトリック
笛吹きは嬉しそうに云いました。 「あのね、俺がね、先の祭の時教父の処から白い雄鵞鳥を一羽盗んだもんで、罰に教父がパトリック山迄行って来いって云ったのだよ」 ....