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鵬翼
「鵬翼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鵬翼の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
炭ストーブの方へ向けながら、「タバコやろうか」と、机の抽匣《ひきだし》から古びた
鵬翼《ほうよく》の袋を取出し、それから棚《たな》の上のラジオにスイッチを入れるの....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ロイドンの飛行場。アームストロング・ウィットウァース機の車輪一度地をはなれれば、
鵬翼欧亜の空を駆り日本へと近付いてゆく。が、まず彼は事務所にいって、同乗の旅客表....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の黒いものを認めて、それを凝視している間に、みるみるその一点が拡大されて、それは
鵬翼《ほうよく》をひろげた大きな鳥、清澄の茂太郎がよろこぶアルバトロスを知らない....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
通商のためか、学術研究のためか、あるいは宗教のためか、どっちか知らないが、図南の
鵬翼を太平洋の風に張った勇士にちがいない、それが海難にあって、無人境の白骨となっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ろ」 八門をひらいて、城外へ出る。同時に、南北の山すそに埋伏しておいた城兵も、
鵬翼を作って、寄手を大きく抱えてきた。 潰乱、惨滅、玄徳軍は討たれ討たれ後へ退....