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鶴首
「鶴首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鶴首の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
――否! やっぱり下劣である。むりのオネガイ。手紙くれやがれと。サラバ、サラバ、
鶴首《かくしゅ》。待て! あくびをした奴がある。しかも見よ。あ、あ、あ、と傍若無....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
こにもコスモスは年の終りの花王として花壇に時めく。お互いにこのコスモスの咲く頃を
鶴首して待とう。 去年の春は春風吹き荒んで、揚花雪落覆白蘋、青鳥飛去銜赤巾とい....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
んでいた。二本の蝋燭《ろうそく》が、一本は全部緑色の銅の燭台に、一本は欠けた壜の
鶴首《つるくび》にささっていた。グランテールはジョリーとボシュエとを酒の方へ引き....
「三国志」より 著者:吉川英治
して、 「ご縁談の儀は、いかがでしょうか。一家君臣をあげて、この良縁の吉左右を、
鶴首しておるものですから」 と、内意をただしにきた。 呂布は、韓胤を駅館に迎....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
だろう。尊氏の先途を案じるよりは、各※はそれぞれの国元にいて、尊氏が二度の上京を
鶴首して待て。その日は決して遠いさきのことではない」 と、説明もし、またことば....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
念なく、瀬戸内、山陽、山陰の軍路に大捷をおさめられて、やがて曠れの都入りの日を、
鶴首、お待ち申しあげております……とも、手紙の末尾には、書きそえているのであった....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
いう時代遅れの制札が取除かれ、自由に愉快に逍遙漫歩を楽しみ得るの日の来らんことを
鶴首している次第である。 どこかでビールでも飲んで別れようといって、私達は再び....