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鷹狩
「鷹狩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鷹狩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
幾日もたたないまもなくのことでしたが、例年のごとくにまた将軍家がご保養かたがたお
鷹狩《たかが》りを催すこととなりまして、もうその日も目前に迫ってまいりましたから....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
によく燃えて、これがまた名物です。それからいま一つこの季節に名物なのは将軍家のお
鷹狩《たかが》り――たいそうもなくけっこうな身分なんだから、将軍家がお
鷹狩りをや....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
めていたらしい。 大杉という姓も、邸内に大きな杉の木があって、何とかいう殿様が
鷹狩りか何かの折に立ちよられて、「大きな杉じゃなあ」と御感遊ばされたとかいうとこ....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
の姫路の城……ここから視れば長屋だが、……長屋の主人、それ、播磨守が、秋の野山へ
鷹狩に、大勢で出掛けました。皆知っておいでだろう。空は高し、渡鳥、色鳥の鳴く音は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
其方《そのほう》大儀でも分部《わけべ》、山口、池野、増田へ沙汰をしてくれ、急いで
鷹狩《たかがり》を催すと言ってここへ集まるように。表面《うわべ》は
鷹狩だがこの鷹....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
髷をほどき髪を洗っておく、父は旅中の常服としては野服といって、今も芝居で見られる
鷹狩装束のようななりをしていたが、関所を通る時には野袴を穿き紋附羽織を着、家来も....
「南北の東海道四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
悔いながら死んでいった。 一一 伊右衛門は秋山長兵衛を伴につれて
鷹狩に往っていた。二人は彼方此方と小鳥を追っているうちに、鷹がそれたので、それを....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
―― 立入左京亮が綸旨二通と女房奉書をたずさえて信長をたずねてきたとき、信長は
鷹狩に出ていた。 朝廷からの使者は案内役の磯貝新右衛門久次と使者の立入とたった....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
川|御成があった。僕も遠い昔のことはよく知らないが、二代将軍の頃には隅田川の堤を
鷹狩の場所と定められて、そこには将軍の休息所として隅田川御殿というものが作られて....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ほどに詰まっていた。 林から野良へ出ようとした時彼は大勢の足音を聞いた。見れば
鷹狩りの群れが来る。 その一群れは足並揃えて粛々とこっちへ近寄って来る。同勢す....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
鷲撃ちが行なわれることになっていた。 将軍家の例として、毎年の冬から春にかけて
鷹狩が催されるのであるが、その鷹場付近に大鷲が徘徊して、種々の野鳥をつかみ去られ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
だ。
(久光ではなかろうか)
と、小太郎は、思った。久しく杜絶《とだ》えていた
鷹狩を、久光が、将軍から、鷹匠をかりて、試みるということを聞いていたし、この辺の....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
夫人のピジャマに二重の魔美が潜んでいるのは合理的だ。ライラック花模様がペルシャの
鷹狩の若衆に絡んで光沢の波に漂っている。 夫人は部屋のカーテンを順々にめくり初....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
を背負ったまま、母の膝へ寄りかかり、甘えるように顔をすりつけて云う。 「お母様、
鷹狩見に行ってもいい?」 「どこへ行くの?」 「横町の空地。――お母様も一緒に行....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
犬に食わせる餌を取るを職とするもので、徳川時代の餌差というに同じい。昔は高貴の御
鷹狩を催される為に主鷹司という役所があり、餌取はその主鷹司に付いている雑戸の類で....