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「鷺娘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鷺娘の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
や演劇関係の人たちも数人やって来た。 伸子は、たのまれて映画と演劇という雑誌に鷺娘の解説の文章をかいた。日本語で書いたものをロシア語に翻訳してのせるということ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
直ちに不義の僕を斬り殺した。妻は県の役所へ引き渡されて、法のごとくに行なわれた。鷺娘 銭塘の杜という人が船に乗って行った。時は雪の降りしきる夕暮れである。白い....
虚子君へ」より 著者:夏目漱石
内容と全く独立した。と云うより内容のない芸術がありますが、あれは私にも少々分る。鷺娘《さぎむすめ》がむやみに踊ったり、それから吉原|仲《なか》の町《ちょう》へ男....
貞操問答」より 著者:菊池寛
国ホテル演芸場へと急がせた。 着いてみると、医学博士のお嬢さんはもう舞台で、「鷺娘」を踊っている。満員の客席の間を、足音を忍ばせて、座席に着いた。 祥子と同....
おせん」より 著者:邦枝完二
信の住居では、今しも春信が彫師の松五|郎を相手に、今度鶴仙堂から板おろしをする「鷺娘」の下絵を前にして、頻りに色合せの相談中であったが、そこへひょっこり顔を出し....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
あった。暗やみのだんまりは珍らしいというのである。浄瑠璃は「雪月花」で、団十郎の鷺娘や保名も好評であった。しかしその中で最も好評を博したのは一番目の「夢物語」で....
鷺娘」より 著者:大倉燁子
軽く受け流して、博士はコロナに火を点じた。 舞台稽古の前日になって百合子は急に鷺娘を踊るのがいやだと云い出した。 下ざらいで興奮していた家元は、この我儘な申....
雪の障子」より 著者:島崎藤村
わたしたちに教えて見せて呉れた生命表現のおもしろさではある。あの不死の鳥のような鷺娘の濃情が古い舞踊の一つとして今日まで残り伝えられているというのも、雪中の動き....