鹹味[語句情報] »
鹹味
「鹹味〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鹹味の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
つ投げ入れて出した。すると客はだいぶ美味しくなったといった。それほど船乗りの舌は
鹹味に強くなっている。 きょうはいい塩梅に船もそう混まないで、引潮の岸の河底が....
「貧乏」より 著者:幸田露伴
一の字口の少し大なるもきっと締りたるにかえって男らしく、娘にはいかがなれど浮世の
鹹味を嘗めて来た女には好かるべきところある肌合なリ。あたりを片付け鉄瓶に湯も沸ら....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
にては五味を配合する中にも春は酸味を主として夏は苦味を交え、秋は辛味を加え、冬は
鹹味を多くす。甘味は四時通用なり。これも自《おのずか》ら学理に適《かな》いたる養....