鹿島立ち[語句情報] »
鹿島立ち
「鹿島立ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鹿島立ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「如是我聞」より 著者:太宰治
おれば、大学の教授になり、母をよろこばすことが出来るのだと、周囲には祝福せられ、
鹿島立ちとか言うものをなさるのが、君たち洋行者の大半ではなかろうか。それが日本の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に来て、そこにしがみつきました。 何だか知れないが、涙だ、涙だ。こんなめでたい
鹿島立ちの席に、みんなが無邪気に興が乗ればのるほど悲しくなって、どうしても意地が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
障子にはゆる小春日和、庭にかおる木犀《もくせい》の花の香までが、この思いがけない
鹿島立ちを、やいのやいのとことほぐかのようににおいます。 四十....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
《あしなか》という古式の脚絆《きゃはん》をはいているところ、今や出師《すいし》の
鹿島立ちとも見るべき仰々《ぎょうぎょう》しさ。
胆をつぶしたのは沿路の百姓、早....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、これから暁の路をかけて、月の叡山に登ってゆき、志賀の湖の日の出を拝んで、それを
鹿島立ちに、江戸表へ下向してみようと思い立った。――そう思い立つと、眼が冴えてし....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
きたく、それにはまた時機もあり持場の適不適もあるかと思うので、ここに讃岐の同志の
鹿島立ちの日を利用して、一つサンバイサンのことを説いておこうと思う。年をとるとと....