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「鹿砦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鹿砦の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戦場」より 著者:夢野久作
りない砲弾の穴が作る氷と泥の陥穽の連続。その上に縦横ムジンに投出されている白樺の鹿砦。砲車の轅。根こそぎの叢の大塊。煉瓦塀の逆立ち。軍馬の屍体。そんな地獄じみた....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
者や、七福神組が走り廻わり、それの準備をやっているのであった。 「さあ壕を掘れ、鹿砦《ろくさい》をつくれ、墻壁《しょうへき》をこしらえろ、掩護物《えんごぶつ》を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
でも数えてるらしかった。二つの大道のイギリス軍の防寨《ぼうさい》を、二つの大きな鹿砦《ろくさい》を、彼はことにじっとながめた。一つはラ・エー・サントの上にジュナ....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
廻らぬ舌で叫びながら、コン吉とタヌが階段の上《あが》り口に構築したがらくた道具の鹿砦《バリカアド》を乗り越え、押しもみひしめいて階段を押し昇って来る有様は、巴里....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を覗いてみると、あたかも小竹原を伐り払った跡らしく、削ぎ立った夥しい切株が絶好の鹿砦を形造っている。 「もしこの下を敵が駈け通らば、御身達は如何にするか」 武....