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鹿笛
「鹿笛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鹿笛の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
の趣味性を唆るものあらば座右に備えて悠々自適し、興来って新古の壱巻をも繙けば、河
鹿笛もならし、朝鮮太鼓も打つ、時にはウクレルを奏しては土人の尻振りダンスを想って....
「猿ヶ京片耳伝説」より 著者:国枝史郎
えて来た。 「何んだろう」 と云ったのは、佐五衛門であった。 「季節違いだから
鹿笛じゃアなし。……呼笛かな」 首をかしげ、眉と眉との間へ皺をたたんだ。 お....
「書記官」より 著者:川上眉山
小松の温泉に景勝の第一を占めて、さしも賑わい合えりし梅屋の上も下も、尾越しに通う
鹿笛の音に哀れを誘われて、廊下を行き交う足音もやや淋しくなりぬ。車のあとより車の....
「怪談劇」より 著者:岡本綺堂
。黙阿弥にも「小幡小平次」以外には、怪談劇らしい物は無い。明治になってから「箱根
鹿笛」を書いているが、これはむしろ怪談否定劇である。 明治以後に出来た怪談劇で....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
敷に初代新七の石碑を建立し、荵塚という。 ○十一月、新富座の二番目に「木間星箱根
鹿笛」を初演。神経病の怪談にて、菊五郎の娼妓おさよ、好評。 ○二月三日、三代目中....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
れり。胆潰れて笛を吹きやめたれば、やがて反れて谷の方へ走り行きたり。 ○オキとは
鹿笛のことなり。 四七の滝を見に行けば、崖の樹の梢にあまたおり、人を見れば遁げな....