» 麝香の

「麝香の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

麝香のの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
ました。 ええ、男に許したのではない。 自分の腹を露出したんです。 芬と、麝香の薫のする、金襴の袋を解いて、長刀を、この乳の下へ、平当てにヒヤリと、また芬....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
麝鹿の大小によって幾分かその量を異にして居りますけれども、とにかく陰暦の十五日は麝香の満つる頂上だそうです。その時麝鹿のした小便を嗅ぐと非常に麝香の匂いがして居....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
一つ一つ違いがある。折から白い花を咲かせているどくだみは、その根を引き抜くとき、麝香のような、執念ぶかい烈しい薫を漲らす。嗅神経がこれを迎えて、遑てていよいよ緊....
おせん」より 著者:邦枝完二
薄気味悪い顔が、こっちを向いて立っていた。 「松つぁん。おめえ本当に、女の匂は、麝香の匂だと思ってるんだの」 「そりゃァそうだ。こんな生皮のような匂が女の匂でた....
五重塔」より 著者:幸田露伴
れて思案に思案凝らせしが、思い定めて、おおそうじゃと、立って箪笥の大抽匣、明けて麝香の気とともに投げ出し取り出すたしなみの、帯はそもそも此家へ来し嬉し恥かし恐ろ....
西湖主」より 著者:田中貢太郎
を点けてあった。三四十人の麗しい女が公主を扶けて入ってきてかわるがわる拝をした。麝香の気が殿上から殿外に溢れた。 そこで陳と公主は手を引きあって幃に入った。陳....
雑木林の中」より 著者:田中貢太郎
てから、コップの乗った盆を引き寄せ、それを持ってすこし舌の端に乗せてみた。それは麝香のような香のある強烈な酒であった。 「なるほど、きつい酒ですな、しかし、旨い....
半日ある記」より 著者:寺田寅彦
ううち左なる一羽嘲るがごとく此方を向きたるに皆々どっと笑う。道傍に並ぶ柱燈|人造麝香の広告なりと聞きてはますます嬉しからず。渡頭に下り立ちて船に上る。千住よりの....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
揺スレバ香気アリ乾セバ香気ナシ漢名麝草(王氏彙宛)」と出ている。 実際この草は麝香の香いがすると誇りやかに言い得るほどのものではない。それが多数生えている所に....