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「麟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

麟の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の口の先で、御話し申す事が出来ましょう。もし出来たと致しましても、それは恐らく麒《きりん》の代りに、馬を指《さ》して見せると大した違いはございますまい。が、出....
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
残りで、まだ焼色の靄が上空を漂うている正午頃に、その橋を、実に憂欝な顔をして法水太郎が渡っていた。せめて四、五日もの静養と思い、切角無理を重ね作った休暇ではあ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
筋コンクリートの中に隠れて、仙台放送局の円本博士が発明したM式マイクロフォンが麒のような聴覚をもち、逓信省の青年技師|利根川保君が設計したテレヴィジョン回転鏡....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
血行を停めてゆこうとした。しかも、その事件には驚くべき深さと神秘とがあって、法水太郎はそれがために、狡智きわまる犯人以外にも、すでに生存の世界から去っている人....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
によって、不世出の名を唱われた前捜査局長、現在では全国屈指の刑事弁護士である法水太郎は、従来の例だと、捜査当局が散々持て余した末に登場するのが常であるが、この....
春昼」より 著者:泉鏡花
朱欄干、瑪瑙の階、花唐戸。玉楼金殿を空想して、鳳凰の舞う竜の宮居に、牡丹に遊ぶ麒を見ながら、獅子王の座に朝日影さす、桜の花を衾として、明月の如き真珠を枕に、勿....
紅玉」より 著者:泉鏡花
節、肉どころか、血どころか、贅沢な目玉などはついに賞翫した験がない。鳳凰の髄、麒の鰓さえ、世にも稀な珍味と聞く。虹の目玉だ、やあ、八千年生延びろ、と逆落しの廂....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、美芸青雲派の、矢野も知ってる名高い絵工だ。」 三十 「――野土青だよ。」 「あ、野土青か。」 「うむ、野土青だ。およそ世の中に可厭な奴。」....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
一、合掌する屍体 前捜査局長で目下一流の刑事弁護士である法水太郎は、招かれた精霊の去る日に、新しい精霊が何故去ったか――を突き究めねばなら....
歯車」より 著者:芥川竜之介
いた或名高い漢学者だった。従って又僕等の話はいつか古典の上へ落ちて行った。 「麒はつまり一角獣ですね。それから鳳凰もフェニックスと云う鳥の、……」 この名高....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
て、一人憤然とこの劇団から去った、風間九十郎の節操を褒め讃えていた、そして、法水太郎の作「ハムレットの寵妃」を、「悼ましき花嫁」に比較して、如何にも彼らしい、....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
り 質を二君に委ぬ原と恥づる所 身を故主に殉ずる豈悲しむを須たん 生前の功は未だ閣に上らず 死後の名は先づ豹皮を留む 之子生涯快心の事 呉を亡ぼすの罪を正して....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
はじめて出勤したように記憶している。又五郎は中村紫琴の遺子で、大阪では子役中の麒児と呼ばれ、鴈治郎ですらも彼に食われるとかいう噂であったが、初上りのせいか、曾....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
や豪健な筆力を窺う事が出来る大作である。 この本堂の内陣の土蔵の扉にも椿岳の麒と鳳凰の画があったそうだが、惜しい哉、十数年前修繕の際に取毀たれてしまった。 ....
呼ばれし乙女」より 著者:岡本かの子
教師の口はいくらでもある。まあこのくらいな横着は先生にも大目に見て頂くさ」 麒児といわれて十四の歳から新日本音楽の権威である千歳の父のもとに引取られ、厳しく....