麦蒔き[語句情報] » 麦蒔き

「麦蒔き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

麦蒔きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪の白峰」より 著者:小島烏水
の中でも農鳥山の名を忘れてはならぬ、一体甲府辺の人たちは、春の田植えや、また秋の麦蒔きなどを、「農をする」といっている、この二期には、山の雪が消え残ったり、また....
「紋」」より 著者:黒島伝治
ら可愛そうじゃせに、よそイ出て行かんように、家につないどこうかいの。」ばあさんは麦蒔きに、畑へ出かけしなに、じいさんにそう云って、「紋」を細紐で柱につないでおい....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に苅らねばならぬ。また其れよりも農家の一大事、月の下旬から来月初旬にかけて、最早麦蒔きがはじまる。後押しの二人もついて、山の如く堆肥を積んだ車が頻に通る。先ず小....
名勝地帯」より 著者:黒島伝治
ら勝手に取りやがれ! 巡査も、ウヤムヤで来なくなってしまった。ところが、十一月に麦蒔きが始まった頃である。お屋敷の屋根からとんでくる鳩が麦の畝をホジくった。鳩は....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
てからは私の病気は大分よいようです。晴れた日には広い畑に出てなれぬ仕事、稲こぎや麦蒔きなどの手伝いなどもできるくらいになりましたから、あまり心配しないで下さい。....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
味が疏通しなかったと見えて、檜枝岐から来た人夫は平ヶ岳で案外時日がかかるので、蕎麦蒔きに遅れるからと断って帰った、白井が百方苦慮してくれたが、只見川から尾瀬沼に....