麦藁細工[語句情報] » 麦藁細工

「麦藁細工〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

麦藁細工の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
陽炎座」より 著者:泉鏡花
上を六尺ばかり、ぐるりと廻る。手足も小さく仇ない顔して、目立った仮髪の髷ばかり。麦藁細工が化けたようで、黄色の声で長せた事、ものを云う笛を吹くか、と希有に聞える....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
くのが、この時一度|後へ退った。またこの親仁も妙である。青、黄に、朱さえ交った、麦藁細工の朝鮮帽子、唐人笠か、尾の尖った高さ三尺ばかり、鯰の尾に似て非なるものを....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
、川崎へ掛る石橋の所、妻恋村へ出ようとする角に葭簀張が有って、其の頃は流行ました麦藁細工で角兵衛獅子を拵え、又竹に指た柿などが弁慶に※に捻鉄松風に狸の糞などとい....
上海」より 著者:横光利一
うぞ。」とアムリはいって宝石台の戸を開けた。山口は中につまっている印度製の輝いた麦藁細工の黒象をかきのけると、お杉にひとつと思って、アメシストの指環を抜きとった....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
きで、凧の好きな人はきっと見逃さないでありましょう。同じ小笠郡の平田村で作り出す麦藁細工の玩具に、昔から伝わる面白いものがあります。形もよく作り方も巧みで、長く....