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麻の実
「麻の実〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
麻の実の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿宝」より 著者:田中貢太郎
すぐに阿宝の所へ往った。阿宝は入ってきた鸚鵡を見て喜んでつかまえ、肘に鎖をつけて
麻の実を餌にやった。すると孫の鸚鵡は大声で叫んだ。 「お嬢さん、鎖をつけちゃ駄目....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
旨く味われて、食通も時に舌鼓を打つぞおかしい。 稲荷鮨は元来がおこんこ様好み。
麻の実、萱の実、青昆布などの扱らいに、ツイ騙されて南京米をも知らずに頬張るが、以....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
なづ》くる林中に於て六年|精進《しょうじん》苦行した。一日米の実一|粒《つぶ》亜
麻の実一粒を食したのである。されども遂《つい》にその苦行の無益を悟《さと》り山を....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
た。あらゆるものは各自の秣《まぐさ》や餌《え》を持っていた。山鳩《やまばと》には
麻の実があり、鶸《ひわ》には黍《きび》があり、金雀《かなりや》には※※《はこべ》....
「日記」より 著者:宮本百合子
小品を書くことが自然であるのを感じる。 時々書くものは面白い。沢山になったら「
麻の実」として、まとめよう。短いものだから、まとめるには幾年かかかり、次第に時や....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ものがあったっけ」 「誰だ」 「人間じゃないんだ」 「人でなければ、天狗か」 「
麻の実だよ」 「何」 「
麻の実さ。あの鳥の餌にもやるだろ。あの麻の胚子さ」 「ふ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
でになったが、それでも方言の間には少しずつ用いられている。農業の方でも大豆とか胡
麻の実とかを落す時に、稀にはこの動作を必要としている土地もあるらしい。屁をコクと....