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「麻薬中毒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

麻薬中毒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
斜陽」より 著者:太宰治
を食べたみたいに、口をゆがめた。直治は、高等学校の頃に、或る小説家の真似をして、麻薬中毒にかかり、そのために、薬屋からおそろしい金額の借りを作って、お母さまは、....
野狐」より 著者:田中英光
みに入ったが、そこで彼女にせがみ、アドルムを三錠、十錠のみはじめると、私は丁度、麻薬中毒患者が薬にありついたような、ただ本能の奴隷となる。私は再び、もはや、彼女....
地獄の使者」より 著者:海野十三
十歳ばかりの、この工場では古顔の工員であった。彼には一つの気の毒な病気があった。麻薬中毒者なのであった。彼は取締のきびしい中をくぐって、麻薬を手に入れなければな....
僕はもう治っている」より 著者:坂口安吾
げだしていますよ。 四、五日前にも警視庁の麻薬係という三人組が現われて、坂口は麻薬中毒だろう、嘘をつくな、と、千谷先生、係りの看護婦、付添いを散々なやました由....
精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
で十何組も乗りつけて、千谷さんは、撃退するに手こずられた由であった。すると、僕が麻薬中毒だという説がとび、警視庁の三人の麻薬係が現れ、千谷さんはカルテを見せて説....
日月様」より 著者:坂口安吾
私が精神病院へ入院しているとき、妙な噂が立った。私が麻薬中毒だというのである。警視庁から麻薬係というのが三人きて、私の担当の千谷先生....
深夜は睡るに限ること」より 著者:坂口安吾
浦島太郎の弟分に当る古典的近代が実存致しているのです。この浦島次郎療法は鬱病とか麻薬中毒などに用いて卓効がある。さる強力な催眠薬を用いて人工的に一ヶ月ほど昏睡さ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
とすれば無為の境涯があるだけだ。 救いなどゝいうものはない、こう自覚することが麻薬中毒を治す第一課で、精神病院へ入院してもダメ、こと精神に関しては、自分の意志....