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麼
「麼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
麼の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
我は則《すなわ》ち陌上《はくじょう》の塵のみ。すべからく道《い》え、天地と我と什
麼《いんも》の交渉かある。……始めて海鼠《なまこ》を食い出《いだ》せる人は其胆力....
「所感」より 著者:夢野久作
婦人であるとして、A先生の内弟子のE君か誰かをお使いに立てて取り返しに遣ったら什
麼ことになるであろう。それとも又その面が此間の震災で焼失していたらどうであろう。....
「私の経過した学生時代」より 著者:夏目漱石
《ざんしん》な勉強法もなければ、面白い材料も持たぬが、自身の教訓の為め、つまり這
麼《こんな》不勉強者は、斯《こ》ういう結果になるという戒《いましめ》を、思い出し....
「洋服と和服」より 著者:宮本百合子
旅行をしたときに着はじめ、後は只身軽さということだけで着て居りました。 ※ 其
麼《そんな》工合故、礼装がなくて、儀式のときは和服をきました。 ※ 本式に着な....
「書斎を中心にした家」より 著者:宮本百合子
で終るかもしれません。 それは、暇な時には、随分想像を逞しくして、あんな家、此
麼《こんな》家と、考えを廻します。又、何かで肝癪が起り、周囲の物音や、風で吹込む....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
思わしくない時なぞ、気持の上の重圧感が、可成り違うものなのだ。 「――二人ね。什
麼人達だい?」 けれどそう尋ねて、池内操縦士は一寸|眸を瞠った。何気なく眺めた....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
あら、どうも飛でもない、火をお吹きなすっちゃあ不可ません、飛でもない。」 と什
麼こうすりゃ何とまあ? 花の唇がたちまち変じて、鳥の嘴にでも化けるような、部屋働....
「□本居士」より 著者:本田親二
ほ》したんです。そして、 「今夜少しお願いがあって来た。」と言ったんです。 「甚
麼《どんな》事ですか、出来る事なら、何でもやりましょう。」と言うと、「実はその、....
「童子」より 著者:室生犀星
ないか。」 「それは丈夫だと言っていました。病気で泣くんじゃないって――そして此
麼に神経の立っている子は珍らしいって言いましたよ。」 「そうか。」 私はしかし....
「童話」より 著者:室生犀星
にははっきり見え透いているだけ、なお、尋ねてはならぬものを感じた。きよ子はふと此
麼ことを言った。 「わたしどうしてあそこでばかり遊ぶのかお母さまにおわかりになる....