黄塵万丈[語句情報] » 黄塵万丈

「黄塵万丈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黄塵万丈の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
踊る地平線」より 著者:谷譲次
―やらまた たあ――んぐろえ 山※子売りはハルビン街上風景の一主要人物である。黄塵万丈の風に乗って、泣くようなその売り声が町の角々から漂ってくるとき、人は「哈....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
封書)〕 一月二十九日 第九信 きょうの風のひどさ! 二階の南の空は正に黄塵万丈です、ガラス戸をあけるとすぐ目の中が妙になります。一天かき曇っています。....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
異なり、赤土にあらずして白土なり。ただし、その質砂よりも軽く、風来たればたちまち黄塵万丈を起こすことは相同じ。樹木は常葉樹多く、落葉樹少なし。わが松と柳に似たる....
私本太平記」より 著者:吉川英治
くと、身はいつか、喧々たる闘犬の声、見物人のどよめき、耳もと近い太鼓の音など――黄塵万丈の中に来ていた。 闘犬場はわき返っている。 矢来の外は、数千の見物だ....