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黄水
「黄水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黄水の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
《たばこ》に火をつけると、気軽そうにこう云って、卓子《テエブル》の上に置いてある
黄水仙《きずいせん》の鉢へ眼をやった。するとその拍子《ひょうし》に、さっき大学の....
「インドラの網」より 著者:宮沢賢治
青宝玉《せいほうぎょく》の尖《とが》った粒やあるいはまるでけむりの草のたねほどの
黄水晶《きずいしょう》のかけらまでごく精巧《せいこう》のピンセットできちんとひろ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
さんの白い手を呆《ぼ》んやりながめていた。
*
(二月×日)
黄水仙の花には何か思い出がある。窓をあけると、隣の家の座敷に燈火がついていて、二....
「道標」より 著者:宮本百合子
ないあの陰気な広場へ赤旗をもって行進して来た人々の人生ともちがう。そして、糸杉と
黄水仙のある人生は、それが無数の他の人生とちがうことについて満足している。――
....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
狭い二本の水道を経るのであった。東に向った水道を、紅水道といい、南に向った水道を
黄水道という。 今日、祝勝日にあてられたイネ州大総督のベル・ハウスからは、この....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
一通りでない。試験が済むと、早速|咽喉《のど》へ指を突込んで留飲《りゅういん》の
黄水《きみず》と一緒に吐出せるものなら、吐出して了って清々《せいせい》したくなる....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
さと同じだ、というのを、荷高が、またお時から、又聞、孫引に聞いている。お時でさえ
黄水を吐く。一雪は舐められると血を吐くだろう、話にはなりゃしないよ。」 弦光は....
「まなづるとダァリヤ」より 著者:宮沢賢治
のよ。あたしもうほんたうに苛々《いらいら》してしまふわ。」 やがて太陽は落ち、
黄水晶《シトリン》の薄明穹《はくめいきゅう》も沈み、星が光りそめ、空は青黝《あを....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
「そら人間だもん……。」 古里はいゝナ―― 寝床のない女 二月×日
黄水仙の花には、何か思い出がある。 窓をあけると、隣の家の座敷に灯がついて、黒....