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黄河
「黄河〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黄河の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
うどこの国の川のように、清い天《あま》の川《がわ》の瀬音《せおと》でした。支那の
黄河《こうが》や揚子江《ようすこう》に似た、銀河《ぎんが》の浪音ではなかったので....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
おそらく此処《ここ》へ運ばれたのではないかといっている。そうしてそこは、揚子江、
黄河、メーコン三大河の水源をなし、氷河と烈風と峻険《しゅんけん》と雪崩《なだれ》....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
する支那の歴史に、相当大きな相違のあるのも当然である。但し漢民族は南種と言っても
黄河沿岸はもちろんのこと、揚子江沿岸でも亜熱帯とは言われず、ヒマラヤ以南の南種に....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
すべく、これを貫流する二大水系によって分かたれた固有の特質を備えている。揚子江と
黄河はそれぞれ地中海とバルト海である。幾世紀の統一を経た今日でも南方シナはその思....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
匪が出たんですよ。昨日、※口の沼へ鴨打ちに行ったら、土匪がツカ/\っと、六、七人
黄河の方からやって来たんですよ。」 幹太郎は笑い出した。 情報料は冗談だと云....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
賜わったのです」と、家人が答えた。「世祖皇帝が江南をお手に入れる時、大軍を率いて
黄河までお出でになりましたが、渡るべき舟がありません。よんどころなく其処に軍をと....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
、雨に濡れたる艶消玉の月に輝く美しさを探ることを教えねばならない。濁水|滔々たる
黄河の流れを貪り汲まんとする彼らをして、ローマの街にありという清洌なる噴泉を掬ん....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
をしも史實として採用し得べきや。又禹の治水にしても、洪水は黄土の沈澱によりて起る
黄河の特性にして、河畔住民の禍福に關すること極めて大なるもの也。よく之を治するは....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
れで当然であるが、その対策の分明している文化国で、これを天災とするのは分らない。
黄河という河は、堤を築くだけでは必ず洪水の起る河である。流れが黄土を運んで年々一....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ガンジーの無抵抗主義も私は好きだし、中国の自然的な無抵抗主義も面白い。中国人は
黄河の洪水と同じように侵略者をうけいれて、無関心に自分の生活をいとなんでいるだけ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
っている。そのちょッとした証拠でもある。 私は戦時中、日映に勤めていたとき、「
黄河」という文化映画の脚本を書こうとしたことがある。 これは宣伝映画で、戦争中....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
しかり。試みにシナと日本を挙げてこれを論ぜん。シナには世界一の大川あり、その名を
黄河という。日本には天下一の高山あり、その名を富士という。富士は日本人を教育し、....
「西航日録」より 著者:井上円了
りては、実に言語道断なり。余、先年ここに遊び、彼我両国を比較して、「シナ人の心は
黄河とともに濁り、日本人の心は富峰とともにきよし」といいたるが、十五年前と今日と....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
湾は実にラプラタ川の河口にして、その距離一百二十マイルあり。全湾の色は、あたかも
黄河の濁流を見るがごとし。上陸にさきだちて大塚伸太郎氏、埠頭にて迎えらる。同氏と....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
国人民の自然とのたたかいの勝利の姿をみるのであります。揚子江にかけられた大鉄橋、
黄河の三門峡、永定河に作られんとする官庁ダム、さらに長城につらなっているところの....