黄玉[語句情報] » 黄玉

「黄玉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黄玉の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
やり答えていました。 河原の礫《こいし》は、みんなすきとおって、たしかに水晶や黄玉《トパース》や、またくしゃくしゃの皺曲《しゅうきょく》をあらわしたのや、また....
モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
毛が二束ばかり、根元から引き抜かれたものらしい。床の上にはナポレオン金貨四枚と、黄玉《トパーズ》の耳輪一個と、銀の大きなスプーン三個と、洋銀《メタル・ダルジェ》....
野分」より 著者:夏目漱石
ねて、ぬっと出る旭日《あさひ》が、岡《おか》より岡を射《い》て、万顆《ばんか》の黄玉《こうぎょく》は一時に耀《かがや》く紀の国から、偸《ぬす》み来た香《かお》り....
白髪小僧」より 著者:杉山萠円
だ一匹の小さい蛇がありました。その蛇は身体《からだ》中宝石で出来ていて、その眼は黄玉の光明《ひかり》を放ち、紅玉《ルビー》の舌をペロペロと出していましたが、この....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
た。枯萩の枝にものが光る。玉だ! 誰が何時撒いたのか、此枝にも、彼枝にも、紅玉、黄玉、紫玉、緑玉、碧玉の数々、きらり、きらりと光って居る。何と云う美しい玉であろ....
古き小画」より 著者:宮本百合子
と人さし指との先につまんで、日光に透し、キラキラと燦めかせる紅玉や緑玉石、大粒な黄玉などは、囲りの建物の粗い石の柱、重い迫持と対照し、一層華やかに生命をもち、愛....
死後の恋」より 著者:夢野久作
どの青白い臓腑がダラリと垂れ下っているその表面に血にまみれたダイヤ、紅玉、青玉、黄玉の数々がキラキラと光りながら粘り付いておりました。 ……お話というのはこれ....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
らきらと、薄紅に、浅緑に皆水に落ちた。 どうでもなれ、左を試みに振ると、青玉も黄玉も、真珠もともに、月の美しい影を輪にして沈む、……竜の口は、水の輪に舞う処で....
源氏物語」より 著者:紫式部
と右方は主張するのであった。これは式紙地《しきしじ》の紙に書かれ、青い表紙と黄玉《おうぎょく》の軸が付けられてあった。絵は常則《つねのり》、字は道風であった....
桜の園」より 著者:神西清
仕草をする。 ラネーフスカヤ どうするんでしたっけ? ちょっとおさらいして……。黄玉は隅へ! 空クッションで真ん中へ! ガーエフ 薄く当てて隅へだ! ねえお前、....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
。それは、チャンドをそれとなく探ることで、ジェソップ氏は、またまたダイヤならずば黄玉石くらいの夢を見ていたらしい。 しかし僕は、いつかチャンドの別の方面に、興....
銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
河原《かわら》の礫《こいし》は、みんなすきとおって、たしかに水晶《すいしょう》や黄玉《トパーズ》や、またくしゃくしゃの皺曲《しゅうきょく》をあらわしたのや、また....
三国志」より 著者:吉川英治
衛の百官も、「変れば変るもの」と、涙を催さぬ者はなかった。 洛陽千万戸、紫瑠璃黄玉の城楼宮門の址も、今は何処? 見わたす限り草|茫々の野原に過ぎなかった。石....