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「黄白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黄白の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
方また豪傑肌《ごうけつはだ》の所もあって、日夜｜杯《さかずき》に親みながらさらに黄白《こうはく》を意としなかった。「天雲《あまぐも》の上をかけるも谷水をわたるも....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
、忙《せわ》しく足下へ撒きちらし始めた。鏘々然《そうそうぜん》として、床に落ちる黄白《こうはく》の音が、にわかに、廟外の寒雨《かんう》の声を圧して、起った。――....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
太夫はなみなみ水を盛りたるコップを左手《ゆんで》に把《と》りて、右手《めて》には黄白《こうはく》二面の扇子を開き、やと声｜発《か》けて交互《いれちがい》に投げ上....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
輝《かがや》く、草木のあいだに、撩乱《りょうらん》と咲き誇《ほこ》っている、紅紫黄白《こうしこうはく》、色とりどりの花々の美しさ、あなたは何処《どこ》にでもいる....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
両側、活動館や見世物が行列しているところを実地に調査して帰って見ると、彼の下宿に黄白《こうはく》を詰めた菓子箱が山積みしていた。 流石の彼もその早いのに仰天し....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ぬけて工場へ通った。 「あの、よぼよぼのじいさんは日本人ですか？」 邦人達は、黄白の眼が曇った竹三郎のことを、知りあいの支那人からきかされると、 「なに、あい....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
幅をきかせている剣術師なぞは江戸で大変な人気だ。当時、御家人旗本の間の大流行は、黄白な色の生平の羽織に漆紋と言われるが、往昔家康公が関ヶ原の合戦に用い、水戸の御....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
る。常見てはありとも見えぬ辺に、春来れば李や梅が白く、桃が紅く、夏来れば栗の花が黄白く、秋は其処此処に柿紅葉、白膠木紅葉、山紅葉が眼ざましく栄える。雪も好い。月....
「斗南先生」より 著者:中島敦
》し大和民族の天職は殆ど之より始まらんか。」思うに「二十世紀の最大問題はそれ殆ど黄白人種の衝突か。」而《しこう》して、「我に後来白人を東亜より駆逐せんの絶大理想....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
る。私も知らん顔もしていられないから、老人へは葉巻を二本、他の連中へもそこばくの黄白を撒いて「どうぞ宜しく」とやった。 が、いつとも知れないその報告を当てに、....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
御飯にはやはり七輪の炭火に直かに鰯と塩を抛り出して、焼きながら頬張っていた。その黄白い魚臭が冬晴れの日光に波紋して、修築中の郵便局の屋根へ、鎖で縛った瓦の束がす....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
。 秘呪相争 息災、延命の護摩壇は、円形であった。中央に八葉の蓮華を模した黄白の泥で塗った火炉があり、正面を北方として、行者は、南方の礼盤上に坐るのである....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
彩を異にし、冬毛は背中に白味が多く、腹の方は黒褐色を呈し、過眼帯は黒い。爪は長く黄白色をなし、前肢の爪は殊に長大だ。 前段に申したように地方によっては狸と混用....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ら廂の影、自然なる冬｜構。朝虹の色寒かりしより以来、狂いと、乱れと咲きかさなり、黄白の輪｜揺曳して、小路の空は菊の薄雲。 ただそれよりもしおらしいのは、お夏が....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
り成る。婦女子出で来たりて、牛乳または果酒を売る。その頭髪は長幼をわかたず、みな黄白色なり。青草緑苔、石上に敷き、また灌木の渓畔に横たわるあり、野花の岸頭に笑う....