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「黄絹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黄絹の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
《ふすま》や、つつましやかな恰好の銀色の引き手や、天井の真中から下っている黒枠に黄絹張りの電燈の笠まで何一つとして上品でないものはない。 私は思わず今一度溜め....
白菊」より 著者:夢野久作
本式らしい金モールと緋房を飾った紫緞子の寝台が置いてあって、女王様のお寝間じみた黄絹の帷帳が、やはり金モールと緋房ずくめの四角い天蓋から、滝の水のように流れ落ち....
碑文」より 著者:豊島与志雄
な頃、崔之庚は彼女を娶る時、彼女の家から老酒の一甕を貰っただけで、彼女に対して、黄絹七反、柴絹七反、毛皮三枚、五個五色の宝石、それに若干の黄金を贈物にしたという....
ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
貸業者、人力車人《リキシャ・マン》の結髪《シイニョン》、ナウチ族の踊り子の一隊、黄絹のももひきに包まれた彼女らの脚、二つの鼻孔をつないでいる金属の輪、螺環《コイ....
文づかい」より 著者:森鴎外
ぐりするなり。列のかしらは軍装したる国王、紅衣のマイニンゲン夫人をひき、つづいて黄絹の裙引衣を召したる妃にならびしはマイニンゲンの公子なりき。わずかに五十|対ば....
三国志」より 著者:吉川英治
らにございますのが、父の筆の跡でございます」 蔡※の指すほうの軸を見れば、 「黄絹幼婦。外孫韲臼」 と八字が書かれてあった。 曹操は、この文を読み下して、....