黄金の波[語句情報] » 黄金の波

「黄金の波〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黄金の波の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善蔵を思う」より 著者:太宰治
こんなに、つらかった。いまは、何やら苦しみに呆け、めっきり弱くなっているので、「黄金の波、苹果の頬。」という甘い言葉に乗せられ、故郷へのむかしの憎悪も、まるで忘....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
えると、すぐ後へ引添って、袂をすれすれに大鮒が一匹、脊筋を飜して、腹にきらきらと黄金の波を打って泳ぐのが見えた。見事な鮒よ、ぴちぴちと躍って、宙に雨脚を刎ねるよ....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
た。風が吹いて、朝露が舞い、風が吹いて、野原は一面の海となり、そうしてその風は、黄金の波のしぶきを僕らのほうにやさしく送っては、忍びやかに通り過ぎた。 僕らの....