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黒塚
「黒塚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黒塚の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
んだ。深谷夫人は立上って、二人の紳士を私達へ紹介した。 「こちらが、主人の友人で
黒塚様と被仰います。こちらが、私の実弟で洋吉と申します。どうぞ宜しく」 キャプ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
生川の石王兵衛」 「どいつもこいつも変な名だなあ。これはナーニ、この面は?」 「
黒塚に使う近江女」 「そうしてこれは、この面は?」 「ああそれはね、熊坂の面」 ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
負けては居なかった。後に至って政宗方との領分争いに、安達ヶ原は蒲生領でも川向うの
黒塚というところは伊達領だと云うことであった時、平兼盛の「陸奥《みちのく》の安達....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
るらしいのに、反感を持つとまでもなかったけれども、すぐにも出掛けたい気が起った。
黒塚の婆の納戸で、止むを得ない。 「――時に、和尚さんは、まだなかなか帰りそうに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
定に御座候。 沿道に見るべきものとしては、二本松附近に例の鬼の棲むてふ安達ヶ原の
黒塚なるもの有之《これあり》候、今ささやかなる寺と、宝物と称するもの多少残り居り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とが幸か不幸かわかるまい。
百四十九
「そうだ、安達ヶ原の
黒塚には鬼がいる!」
七兵衛ほどの代物《しろもの》だが、それと感づいた時に一時....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を、すらすらと言い得るから名文なのだ。 こうして、郡山、二本松、あさかの山――
黒塚の岩屋をそれぞれに一見して、福島についたのは、その翌々日のことでした。 福....
「安達が原」より 著者:楠山正雄
れたのですから、心細さも心細いし、だんだん心配になってきました。何でも安達が原の
黒塚には鬼が住んでいて人を取って食うそうだなどという、旅の間にふと小耳にはさんだ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
若女や増の面などはわけても大好きでございます。でも鉄輪の生成や、葵の上の泥眼や、
黒塚に使う近江女などは、凄味がありまして恐ろしゅうござります」
捨て石の上へ穏....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
は、その想い出にわれを忘れる。つまり、童心に返るのだ。私は、市川猿之助の舞踊劇『
黒塚』に心酔して、これを三、四回観たのであるが、那智から巡りきた行脚の僧の看経の....