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「黒棚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黒棚の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雛がたり」より 著者:泉鏡花
も品もなくもがな。紙雛、島の雛、豆雛、いちもん雛と数うるさえ、しおらしく可懐い。黒棚、御廚子、三棚の堆きは、われら町家の雛壇には些と打上り過ぎるであろう。箪笥、....
樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
》には、織物が敷詰められてあり、額は二ツ、その一つには静心館と書してあり、書棚、黒棚、ちがい棚などが目苦《めまぐるし》いまでに並べたててあり、床《とこ》の間《ま....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
紅の袴、白衣の官女、烏帽子、素袍の五人|囃子のないばかり、きらびやかなる調度を、黒棚よりして、膳部、轅の車まで、金高蒔絵、青貝を鏤めて隙間なく並べた雛壇に較べて....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。――三ツ鱗の大紋打った素襖、烏帽子の奉行の駒を先にして、貝桶、塗長持、御厨子、黒棚、唐櫃、屏風箱、行器など、見物の男女は何度も羨望の溜息をもらしていた。 こ....