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黒江
「黒江〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黒江の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仙人」より 著者:芥川竜之介
忙《せわ》しく鼓板を叩きながら、巧《たくみ》に一座の鼠を使いわける。そうして「沈
黒江《こっこうにしずむ》明妃《みんぴ》青塚恨《せいちょうのうらみ》、耐幽夢《ゆう....
「紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
れなき、加賀屋の名とりの浦里の君さまを、初めてこれを身請けする。深川にかくれなき
黒江町に殿を建て、目算御殿となぞらえて、附き添う幇間は誰々ぞ、一蝶民部に角蝶や(....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
も敵《てき》しがたかったのである。 四人のうちで、比較的やさしげな、銀縁眼鏡の
黒江氏が、重荷《おもに》そうな口調でだいたいのところをうちあけてくれた。 ....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
とその顔ばかり眺めている久世《くぜ》氏。その向い側には、相変らず咳ばかりしている
黒江氏とその一組。……つい最近、主役で成功した緋娑子《ひさこ》さん。それから、例....
「葛飾土産」より 著者:永井荷風
畠の溝渠。 本所深川区内では○御蔵橋《おくらばし》かかりし埋堀○南北の割下水○
黒江《くろえ》町
黒江橋ありし辺の溝渠。その他。 砂町《すなまち》では○元〆川○....
「深川の散歩」より 著者:永井荷風
る婆さんや、足袋《たび》の先を汚された職人もいたが、一番迷惑したのは私であった。
黒江《くろえ》町で電車を下りると、二人に逢った。今これこれだと阿久に話すと、人に....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
具の如きも、産額は大きなものでありますが商品に止るというだけであります。それより
黒江町の漆器や内海町の番傘の方が記録されてよいでありましょう。後者は「八丁傘」の....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
て行くという有様だった。それにしてもあの日本橋から少しこっちに来た右側に――今の
黒江屋か塩瀬あたりのところに、須原屋と山城屋との二軒の大きな本屋が二、三軒間を置....
「魚紋」より 著者:吉川英治
その金を、河岸から川の中へ抛り込んで、一目散に逃げ出したらしいんです。――所が、
黒江の辻まで来ると、運わるく、町見廻りの旦那衆にぶつかってしまったので、前と後の....