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「黒茶色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黒茶色の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
格の持主としか思えない。それが黒い髪毛をテカテカと二つに分けて、贅沢なものらしい黒茶色の毛皮の外套を着て、その間から揺らめく白金色の逞ましい時計の鎖の前に、細長....
支那米の袋」より 著者:夢野久作
傷で赤ぶくれになっていて、針金の痕が蛇みたいにビクビクと這いまわっている上から、黒茶色の油膏薬がベトベトダラダラ塗りまわしてあるじゃないの。その汚ならしくて気味....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
」 「よしッ、これを読んでみい」 先生は一冊の本を千三の前へ投げだした。それは黒茶色の表紙の着いた日本とじであった。標箋に大学と書いてある。 「これをですか」....
はつ恋」より 著者:神西清
、母は新しい隣人から、灰色の紙にしたためた手紙を受取っていた。しかもそれを封じた黒茶色の封蝋ときたら、郵便局の通知状か安葡萄酒の栓にしか使わないような代物だった....