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「黒骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黒骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
いう事は、世間の人も申せば、私も左様に存じます、其の傍に扇子が落ちてありました、黒骨の渋扇へ金で山水が描いて有って、確に其の浪人が持って居りました扇子で見覚えが....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
飛上って来て、真鍮《しんちゅう》の燭台で打ちかかるものや飛附いてくるものを、父は黒骨の扇――丁度他家からおくられた、熊谷直実《くまがいなおざね》の軍扇を摸したの....
元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:井原西鶴
な顔をした娘でも花見だの紅葉見なんかのまっさきに立ててつきうすの歩くような後から黒骨の扇であおぎながら行くのは可愛いいのを通りすぎておかしいほどだ。それだのに母....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
いた講堂の焼け跡に来る。しらじらと陽に光る灰の中に、ああ、整然と並んでいる幾十の黒骨。この中にわが片岡君もまじっているのか。ノートとるペンを握ったまま一瞬に若い....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ルの柄頭に左の手を後へ廻り気味に当て、腰をかまえ、りゅうと胸を反らすと、右の手で黒骨の金に大きな朱の日の丸の玩具の軍扇をサッと拡げて、口元近く煽いだり裏返したり....