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黒髪山
「黒髪山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黒髪山の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花物語」より 著者:寺田寅彦
もこのころの事であった。 三 栗の花 三年の間下宿していた吉住の家は
黒髪山のふもともやや奥まった所である。家の後ろは狭い裏庭で、その上はもうすぐに崖....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
を背に、十文字の立ち腹を掻切って、大蘇芳年の筆の冴を見よ、描く処の錦絵のごとく、
黒髪山の山裾に血を流そうとしたのであった。が、仏法僧のなく音覚束なし、誰に助けら....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
類の歌にあっては目立つものだから、その一代表のつもりで選んで置いた。「ぬばたまの
黒髪山を朝越えて山下露に沾れにけるかも」(巻七・一二四一)などと較べると、やはり....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
らないが、ぼくはふと万葉か何かにあった好きな古歌をおもい出していた。――ぬば玉の
黒髪山の山菅に小雨降り敷く、しくしくおもへば。――旅人の真菅の笠や朽ちぬらん、く....
「増長天王」より 著者:吉川英治
ば親方も同罪だ、わっしや久米一のためにも、ウントここで肌を脱がなきゃなりません」
黒髪山と谷川との間の狭い盆地に、陶工久米一の細工邸があった。 大川内四十軒の、....