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黒鴨
「黒鴨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黒鴨の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
が町に買い物に行った田舎の婆さんを二人乗りに乗せて重そうにひいて行くのもあれば、
黒鴨仕立のりっぱな車に町の医者らしい鬚の紳士が威勢よく乗って走らせて行くのもある....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
りそうである。烏がカアと鳴いた。 こうなると、皆化ける。安|旅宿の辻の角から、
黒鴨仕立の車夫がちょろりと鯰のような天窓を出すと、流るるごとく俥が寄った。お嬢さ....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
とで?」と隙かして見た。 黒頭巾で顔を包んでい、黒の衣装を纏っている。いわゆる
黒鴨|出立ちであった。体のこなし、声の調子、どうでも年は三十七八、そういう武士が....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
ょうか。 山中「拝聴拝聴。 女「アノさっき私しが湯に行きましたろう。すると留守に
黒鴨《くろがも》のこしらえでリッパな車夫がきて。あなたおうちかッて聞きましたッて....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
へ出てサ、おまはん善い人を取留めて立派なお客に身請をされて、あんぽつにでも乗り、
黒鴨を連れて紀伊國屋の前を是見よがしに通ってやんなまし、本当に口惜しいんざますが....