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黒鼠
「黒鼠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黒鼠の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
って飛んで、手足を蛙のごとく刎ねて騒いだ。 おなじく供えた一束の葉の蔭に、大な
黒鼠が耳を立て、口を尖らしていたのである。 憎い畜生かな。 石を打つは、その....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
白鼠出で来る。人々見るよりアッといいて立ち騒ぐに驚き、この鼠逃げ帰るを見れば常の
黒鼠となって去る。人々怪しみその跡を見るにうどんの粉多し。その通《かよ》うた壁の....
「日記」より 著者:宮本百合子
るところの色調がおそろしくよかった。が、何とか云う娘が出てすっかり打ちこわした。
黒鼠色で、かすんだような大きなかまの前に、背を丸くして黒赤い着物、オリーブの袴を....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
。私は胡麻点即ち○のような形のものを、大小幾通りかこしらえ、また必要ならば点を白
黒鼠色にし、それを斜めにしたり竪にしたり、また中間のあけ方と数とを加減すれば、立....