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黙りこく
「黙りこく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黙りこくの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
った。それは人をばかにした仕打ちとも思えば思われない事はなかった。二人は気まずく
黙りこくってしまった。私は所在なさに黙ったまま絵をながめつづけていた。 「そいつ....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
(一)
長い影を地にひいて、痩馬《やせうま》の手綱《たづな》を取りながら、彼《か》れは
黙りこくって歩いた。大きな汚い風呂敷包と一緒に、章魚《たこ》のように頭ばかり大き....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
いたんだが…… とも子 ごめんなさいよ。私、はじめてここに来た時、あなたなんて、
黙りこくって醜男な人、いるんだかいないんだかわからなかったんですけど、だんだん、....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、艦長加賀大佐と副長と、それから川上機関大尉の仲よしである長谷部大尉との三人が、
黙りこくって、じっと時計の針のうごきを見つめている。 「副長――」 と、突然加....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ことにしよう」 「X宇宙族。なるほど、こいつは戦慄的な名前だ」 と、さっきから
黙りこくっていた魚戸が、顔をあげて呟いた。 「しかしそれは合点がいかぬですなあ。....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
いろ、空襲が終り次第、どっちが、お前の本当の亭主だか、よく調べてやる」 仏は、
黙りこくって、唇を噛んだ。 そのとき、とつぜん、飛行機の爆音を耳にした。 「ひ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
表通を流していった。 晴やかな笑声に裹まれていた一座は、急に沈黙の群像のように
黙りこくって仕舞った。 下田家の奥座敷には、先刻とはまるで異った空気が流れこん....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
スから一本の巻煙草を引張りだすと、カチリとライターで火をつけた。そしてそれっきり
黙りこくって、ただ無闇に紫の煙を吹いた。それは彼がなにか大いに考えるべきものに突....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
太い声で戸倉老人にいった。 戸倉は、青い顔をして、椅子車の背に頭をもたせかけ、
黙りこくっていた。死んでしまったのか、睡っているのか、彼の眼は、茶色の眼鏡の奥に....
「地球要塞」より 著者:海野十三
じ》のつもりか、クロクロ島のことをほめあげた。私は、いいがたい口惜《くや》しさに
黙りこくってただ唇を噛んだ。 「いずれ、クロクロ島の内部は、ゆるゆる拝見するとし....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
頃には、一平の奴上野署の豚箱のなかで、虱に噛まれていたらしいよ」 「……」帆村は
黙りこくっていた。 「それで多田君」と警部は刑事の方を向いて言った。 「木村銀太....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
えない。 「何故黙っているんだ、云え! 云わないと打ち殺すぞ!」 相手は強情に
黙りこくって答えない、本田は跳りかかって、 「この野郎、何故口をきかないんだ!」....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
タンタンタンタンと聞えていた。なぜか気味の悪いほど、静かな海霧の夜だった。人々は
黙りこくって、苦い酒を飲み続けた。 けれども、そうした白けきった淋しさは、永く....
「良人教育十四種」より 著者:岡本かの子
何が気に入らないのか、
黙りこくってむっつりしている。訊いてもいっては呉れないで、渋い顔をするばかり。従....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
色が私達の吃驚以上に認められた。 H屋の部屋へ帰っても私は、石でも喰ったように
黙りこくって、従妹にさえ口を利く気持になれなかった。主人が間もなくあとから帰って....