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黙座
「黙座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黙座の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
声はない……。 言葉もない……。 主従五つの影は、身動きもせず人形のように
黙座したままで、いたずらに只さんさんと月光がふりそそいでいるばかりである。――と....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
また虚無のうちに没し去った。 鶴見は狭い庵室の中に独り残されて、ぽつねんとして
黙座している。上人と見たのは栂尾の上人である。上人は茶の種を播いたばかりではなか....
「妖怪学」より 著者:井上円了
部よりの療法にあらざること明らかなり。しかしてその療法は、病人と相対して数十分間
黙座するのみにて即時に効験を見るは、また、その医家の療法と異なるゆえんなり。 ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
し、一時間ないし一時間半にして散会す。散会の前にはおよそ五分間、一同首を垂れ沈思
黙座す。これ、その宗の主義、外形上の装飾・礼式はすべて無用に属し、内心の信仰ひと....
「教育家の教育」より 著者:新渡戸稲造
たように銘々の心にある疑問を引出すばかりでなく、殊に中学生徒の如きに於ては静粛に
黙座してジッと心を養う方法等に付ても御教を受けたいのであります。王陽明毎朝自分の....