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「黙示〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黙示の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十円札」より 著者:芥川竜之介
ま、いつもちょっと沈吟《ちんぎん》した。それからあたかも卒然《そつぜん》と天上の黙示《もくじ》でも下《くだ》ったように、「これはこうでしょう」と呼びかけながら、....
路上」より 著者:芥川竜之介
て彼の長い手紙も、その素朴な愛の幸福に同情出来るもののみが、始めて意味を解すべき黙示録《アポカリプス》のようなものだった。 俊助は微笑と共に、野村の手紙を巻き....
梓川の上流」より 著者:小島烏水
れ我物ならずと、呟《つぶや》いたことであろう、宗教家が来る、博物学者が来る、山の黙示、水の閃めき、人の祈るところ、星の垂るところ、雲の焼くところ、かしこに自然の....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
の祈願《ねがい》を聴きたまいしがごとくにダルガスの心の叫びをも聴きたまいました。黙示は今度は彼に臨《のぞ》まずして彼の子に臨みました、彼の長男をフレデリック・ダ....
」より 著者:太宰治
二)のようでもあり、天の処《ところ》(同六・十二)という場所か、または、地の底(黙示九・十一、二〇・一以下)らしくもある。とにかく彼は此の地上を支配し、出来る限....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
京城を備え給うたのである、而して彼等は其褒美を得んとて標準に向いて進むのである(黙示録七章九節以下を見よ)。 如斯くに来世を背景として読みて主イエスの是等の言....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
旗太郎は宙に浮びて殺さるべし。 易介は挾まれて殺さるべし。 「まったく怖ろしい黙示です」とさすがの法水も声を慄わせて、「四角の光背は、確か生存者の象徴でしたね....
パウロの混乱」より 著者:太宰治
ばかりでも無いと思う。 「わが誇るは益なしと雖も止むを得ざるなり、茲に主の顕示と黙示とに及ばん。我はキリストにある一人の人を知る。この人、十四年前に第三の天にま....
早すぎる埋葬」より 著者:佐々木直次郎
1) Buchan(一七三八―九一)スコットランドの宗教狂信家。彼女は自らヨハネ黙示録第十二章の婦であると信じ、その信者は Buchanites と称せられた。....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
って、照らされたるときこそ、かのヨハネやスエデンボルグのごとき宗教的天才の見たる黙示と称すべきものであろう。恋の本質は何か? そは深き深き問題である。いま私はそ....
小公女」より 著者:菊池寛
向き直っていいました。「天国のことを、お伽噺にして話すなんて。」 「でも、聖書の黙示録の中には、もっと素敵なことが書いてあってよ。ちょっと開けて読んで御覧なさい....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
あった。 七九 「犬および殺人者は外に居るなり」。――聖書の最後の頁にあるヨハネ黙示録第二十二章第十五節の中にある句。 八○ 諺にもあります通り、食物にありつく....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
に宗教狂となり、一宗派を創立し、押韻の予言を述べ、奇蹟を行う風をし、自分をヨハネ黙示録第十二章に記されている婦であると称した。その信徒十万以上に達したと言われる....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
け、感覚的の唇を幽かに開けた、詩人のような人物が、ローレルの葉に囲繞かれていた。黙示録の著者に相違なかった。もう一つの貨幣を取り上げて見た。丸顔で無髯で眼の細い....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
あるまいと思われますから。 私は聖書がまだ全く信じられないのは奇蹟や、癒しや、黙示があるためではなく、その計画が私にまだ絶対的完成を疑わしめるような、部分を含....