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「黴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
不思議な島」より 著者:芥川竜之介
説をしたがらないよりも演説をすることが出来ないのです。たいてい酒毒《しゅどく》か毒《ばいどく》かのために舌が腐《くさ》っているようですからね。」 僕「ああ、....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
事、上野《うえの》の養育院の寄附を依頼された事、入梅《にゅうばい》で書物が大半|《か》びてしまった事、抱《かか》えの車夫が破傷風《はしょうふう》になった事、都....
河童」より 著者:芥川竜之介
《もっか》心霊的厭世主義を樹立し、自活する可否を論じつつあり。しかれどもコレラも菌病《ばいきんびょう》なりしを知り、すこぶる安堵《あんど》せるもののごとし。 ....
仙人」より 著者:芥川竜之介
熟す時分から、例の雨期へはいるので、小さな衣裳や仮面《めん》にも、知らないうちに《かび》がはえる。冬もまた、風が吹くやら、雪がふるやらするので、とかく、商売が....
或る女」より 著者:有島武郎
見た。愛子の顔色が黄色く見えるほどその日の空も部屋の中も寂《さび》れていた。少し《かび》を持ったようにほこりっぽくぶくぶくする畳の上には丸盆の上に大学病院から....
星座」より 著者:有島武郎
ば、札幌の演武場くらいを俺は想像していたんだが、行ってみたら、白官舎を半分にして《かび》を生やしたような建物だった。俺もやはり英語に出喰わすと、国のおやじにひ....
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
のだから、来て見ると何となくなつかしい。平生は戸も明けずに置くのか、空気の蒸せた《かび》臭い例のにおいが室に満ちてる。 「下女が居ないからね、此の通り掃除もと....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
度)で行われた。そうしてスタフィロコッケン(Staphylococcen 一種の菌)の植物状のもの(胞子ではなく)を、十分乾燥された状態で使用した。これは室温....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
ころであった。それに、時々、その活き活きした目がかすむのを井筒屋のお貞が悪口で、毒性のそこひが出るのだと聴いていたのが、今さら思い出されて、僕はぞッとした。 ....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
上に台があって、荒筵を敷いてあるんでございますよ、そこらは一面に煤ぼって、土間もが生えるように、じくじくして、隅の方に、お神さんと同じ色の真蒼な灯が、ちょろち....
露肆」より 著者:泉鏡花
、歯科散が試験薬を用いて、立合の口中黄色い歯から拭取った口塩から、たちどころに、菌を躍らして見せるどころの比ではない。 よく売れるから、益々得意で、澄まし返....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
い、濁った――厭果てた五月雨の、宵の内に星が見えて、寝覚にまた糠雨の、その点滴がびた畳に浸込む時の――心細い、陰気でうんざりとなる気勢である。 「水差が漏るの....
寡婦」より 著者:秋田滋
じめしていた。一たび森へ足を踏みいれて、雨のつぶてに打たれた大木のしたにいると、くさい匂いや、降った雨水、びッしょり濡れた草、湿った地面からあがって来る水分が....
大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
的な世界にあっては清潔第一、垢が禁物であることを論じては「それは手術室の如く埃と菌を絶滅し、エナメルを塗り立てて、渋味、雅味、垢、古色、仙骨をアルコオルで洗い....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
特色として忘るべからざる一事は、紙幣の垢に染みて黒色を帯び、その紙面には幾千万の菌を有するものあり。ひとたびこれを手にすれば、消毒を要するとの評なり。 つぎ....