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鼎坐
「鼎坐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鼎坐の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
まして云う。鼻子は社交を知らぬ人達だと腹の中で憤《いきどお》る。しばらくは三人|
鼎坐《ていざ》のまま無言である。
「ちと伺いたい事があって、参ったんですが」と鼻....
「恩人」より 著者:豊島与志雄
《みな》から離れた遠い所に置いて、其処から今一度病める叔父とたえ子と彼自身と三人
鼎坐している情景《シイン》をふり返ってみた。すると自分一人が其処から遠く遠く離れ....
「魔像」より 著者:林不忘
晩ずつ三人の家を順に提供し合って、三人寄れば文殊《もんじゅ》の智力《ちりょく》、
鼎坐《ていざ》して夜を徹することにした。 しかし、剛剣の名あった大迫玄蕃、浅香....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
予、先生を三田の邸に訪いしは、午後一時頃なり。例の通り奥の一間にて先生及び夫人と
鼎坐し、寒暄の挨拶了りて先生先ず口を開き、この間、十六歳の時|咸臨丸にて御供した....