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「鼎立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鼎立の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
に抗すべからざるを論じ、国政は君民共治の至当なるを論じ、立法・司法・行政の三権を鼎立せしむべきを論じ、要するにもっぱら英国の政体をただちに日本に模造するの説を抱....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
たによって少しずついろいろ違った結論に達する。しかもそれらの各種の論文は互いに相鼎立して、どちらも、それ自身としては正当でありうるのである。ただそれらの間の優劣....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
っていた時の名――現今《いま》でもあのあたりは、歌舞伎座、東京劇場、新橋演舞場が鼎立《ていりつ》している。 守田座移転は明治四年だというが、新富町新富座という....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
を強調し、撮影所を持たざる日活のゆく途は、大映との合同にあり、同時に東宝松竹三社鼎立の競技によって、老朽を打倒してゆく勇ましい映画界の前途を祝福した。 彼は婦....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
ぬ気になって何処からか志道軒の木陰を手に入れて来て辻談義を目論見、椿岳の浅草絵と鼎立して大に江戸気分を吐こうと計画した事があった。当時の印刷局長|得能良介は鵜飼....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
し、武蔵に娶せて、江戸に一家を持たせたら、柳生、小野の二家に加えて、三派の剣宗が鼎立し、目ざましいこの道の隆盛期を、この新都府に興すであろうと思うのであった。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
はありませんか。――然らずして、あなたが、天下に呼号し、魏・呉を向うにまわして、鼎立を計る意義がどこにありまするか」 一言のもとに、玄徳は心服して、その蒙を謝....
三国志」より 著者:吉川英治
三国|鼎立の大勢は、ときの治乱が起した大陸分権の自然な風雲作用でもあったが、その創意は....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
たからだった。少し遅れてその筋向いにカッフエ・スターが出来、一頃は田原屋と三軒|鼎立の姿をなしていたが、間もなくスターが廃業して今の牛肉屋恵比寿に変った。早いも....