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鼓吹
「鼓吹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鼓吹の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
とも限りません。 我田引水と云われるのを承知の上で、私はここに人形趣味を大いに
鼓吹するのであります。(大正9・10「新家庭」) この稿をかいたのは、足かけ四....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
、ショペンハウエルの影響を受け、厭世思想をいだき、結局自殺が最良の道であることを
鼓吹した学者だろうとの事だった。 芥川はいろいろの方面で、多くのマインレンデル....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
は文人同志で新思想の蒟蒻屋問答や点頭き合いをしているだけで、社会に対して新思想を
鼓吹した事も挑戦した事も無い。今日のような思想上の戦国時代に在っては文人は常に社....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
ないしは東洋語の尊重を自覚させるにはどうしたらいいか。その基礎がひろく日本精神の
鼓吹にあることはいうまでもない。基礎さえ出来れば外来語はおのずから影をうすくする....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、人の心に注ぎ込んだのである。が、当時の当路者達は、イエスを以て、漫りに新信仰を
鼓吹して旧信教を覆すものとなし、之を磔刑に処したのである! イエスの徒弟の時代....
「科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
しなければならない。材料は中世紀と比較にならないほど豊富であって、驚くべき視覚を
鼓吹するこの慣習が再来すれば、産業界及び政治界に於ける近代の乱雑なる情勢は忍ぶべ....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
資本主義の争闘を描き、階級革命のための宣伝、煽動を目的とするもの。即ち革命思想を
鼓吹する社会劇の一種とみることができる。 大衆劇 大衆のための演劇という意味では....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
竹内式部なる処士が、徳大寺卿をはじめとして、京都の公卿に賓師となって、勤王思想を
鼓吹した時に、左近将監武元に策して、断然たる処置をとらせたり、その後ほどを経て起....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
むじ曲りの社会民主党と雖も、然らば女史も亦其の謂わゆる教養戦争と共に階級闘争をも
鼓吹せよと云う外には、黙って傾聴する外はあるまい。又、若し本間君が単にこれだけの....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
られる。 が、それ以後しばしば往来して文学上の思想を交換すると共に文壇の野心を
鼓吹された事は決して尋常でなかった。矢崎鎮四郎を春廼舎に紹介したのもやはり二葉亭....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
校に教授を執った時もタダの語学教師たるよりは露西亜を対照としての天下国家の経綸を
鼓吹したので、松下村塾の吉田松陰を任じていた。それ故に同じ操觚でも天下の木鐸とし....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
えた。今なら文部省に睨まれ教育界から顰蹙される頗る放胆な自由恋愛説が官学の中から
鼓吹され、当の文部大臣の家庭に三角恋愛の破綻を生じた如き、当時の欧化熱は今どころ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
とにかく、現代はあまりに無秩序です。学生間にでもですな、この際大いに尊皇の精神を
鼓吹せなくちゃならぬ。そこでですな。私は天照皇太神宮と、阿弥陀仏と、我が皇室と、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
一致しない時は、戦術に重点を置くのを原則とする。我らが中少尉時代は盛んにこの事を
鼓吹せられたものである。フランス革命前に於ける用兵思想の克服戦が、決戦戦争の末期....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
チルリング氏表が売られている。この論文は石原表における興味と、その功績の尊重とを
鼓吹せんがために書かれたもので、かくの如き優秀なる検査表が一般に用いられるに至る....