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鼓手
「鼓手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鼓手の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
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「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
闘家で無敵と称せられていた近衛の一|軍曹《ぐんそう》も、そこでフランスのある少年
鼓手のために殺されていた。ベーリングは撃退され、アルテンはなぎ払われていた。数多....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
惨殺せられし古ローマの一団体)の少年のように獅子《しし》の背をもなでるであろう。
鼓手のバラ(訳者注 大革命の時の勇敢な少年)はパリーの一浮浪少年であった。あたか....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
から繰り出し、各連隊は兵営から現われてきた。アンクルの通路の向こうでは、ひとりの
鼓手が短剣で刺された。またひとりの
鼓手はシーニュ街で約三十名の青年に襲われて、太....
「三国志」より 著者:吉川英治
れだけでも思わすに足るものだった。 見てあれば。 その隊伍の真っ先に、旗手、
鼓手の兵を立て、続いてすぐ後から、一頭の青驪にまたがって、威風あたりを払ってくる....
「三国志」より 著者:吉川英治
なる「美」でもあった。 はるかに、見まもっていた曹操は、なに思ったか突然、 「
鼓手っ、銅鑼を打て」と、命じた。 口せわしくまた、「退き銅鑼だぞ」と、追い足し....
「三国志」より 著者:吉川英治
拝賀、礼杯の儀式もすすみ、宴楽の興、ようやくたけなわとなった頃、楽寮の伶人や、
鼓手など、一列となって堂の中央にすすみ、舞楽を演じた。 かねて、約束のあった禰....
「三国志」より 著者:吉川英治
めし合わせて、暁に立ち別れた。周瑜は、一睡してさめると、直ちに、中軍に立ち出で、
鼓手に命じて、諸人を集めた。 孔明も来て、陣座のかたわらに床几をおく。周瑜は、....
「三国志」より 著者:吉川英治
がって、閲兵していた。 虎衛軍五万、槍騎隊三千、儀仗一千、戦車、石砲、弩弓手、
鼓手、螺手、干戈隊、鉄弓隊など四団八列から鶴翼にひらき、五行に列し、また分散して....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
二集には、若干その気習が遺っている。 はやり来て撫子飾る正月に 杜国
鼓手向くる弁慶の宮 野水 などというのはその例であった。弁慶を祭....