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鼠穴
「鼠穴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鼠穴の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
んで行った。そして黒煙が流れ続き松埃が降り続いたからだった。粘質壌土ではあり、土
鼠穴は十分に塞いだつもりだったので、これ以上は手の下しようが無かった。最早、四囲....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
き体装であるから、汽車の中で睡るにもその上へ白髪の額を押当てて頂いた、勿体ない、
鼠穴のある古葛籠を、仏壇のない押入の上段に据えて、上へ、お仏像と先祖代々の位牌を....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、刈ろうと思う内、稲穂が大半なくなり大饑饉|出来《しゅったい》した。その時田畔の
鼠穴を掘ると夥しく稲を蔵《かく》しあった。そこで人々
鼠穴を窮め、五、七|斛《ごく....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
せられる。それからもう一つ、爺が団子を食べようとして取落すと、ころころと転がって
鼠穴へ入ったのを、後から追掛けて尋ねて行くという話で、団子待て待てどこへ行く、地....