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鼻っ柱
「鼻っ柱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鼻っ柱の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「淫売婦」より 著者:葉山嘉樹
奴《め》、死ぬまでやってやる」私はこう怒鳴ると共に、今度は固めた拳骨で体ごと奴の
鼻っ柱を下から上へ向って、小突《こづ》き上げた。私は同時に頭をやられたが、然し今....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
は退学処分にならないで済んだ事件さえあった。 十六 理窟をよく云うし、
鼻っ柱が強い、去年死んだ東惣平という弁護士。奉天にいる河合という乱暴者。台湾にい....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
「鼻っ張りが強い」という言葉は、「五分も引かぬ」「理が非でも勝つ」という意志が
鼻っ柱に充実している場合を指す事は明らかであります。見様に依ってはこの表現が如何....
「同志小林の業績の評価に寄せて」より 著者:宮本百合子
源を同志小林のゆるがぬ党派性の上に認識せず、具体的な革命的実践と切りはなして、「
鼻っ柱」のつよさ、「強がり」、「偏狭性」、「馬車馬的な骨おしみ知らず」、「田舎者....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
にも良くないところはあったさ、上官に対する尊敬をわざと払わなかったんだからなあ。
鼻っ柱が強かったわけさ。だが、この頑固親爺はなかなか悪くない人間だったばかりか、....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
でくれなかったんでねえ」と、悪びれぬ陽気な調子で、一人の若い衆が説明した。それは
鼻っ柱のつよそうな、きれいな顔をした男で、漆のように黒ぐろとした渦まき髪と、やっ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
が、玉が四時と来て、その下の土が八つ半からの雨にしこたま濡れてるとすりゃあ、彦の
鼻っ柱の千里利きじゃねえが、他から運んだと見当が立たあな。石垣上の黄色い花を見て....