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鼻息が荒いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ろだが、それが普請中とあって、問屋分担の九太夫の家に振り向けられたというだけでも鼻息が荒い。 思わず寿平次は半蔵の声を聞いて、神葬祭の一条が平田|篤胤没後の諸....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
心配しましたよ。」と得右衛門は声を潜めながら、「何にしろ、戦に勝って来た勢いで、鼻息が荒いや。あれは先月の二十八日でした。妻籠へは鍬野様からお知らせがあって、あ....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
」とか「無念」とかいうセンチメンタルな表現になるのを形容した言葉であります。 「鼻息が荒い」というのは、決して凹まないという猛烈な意気組が鼻の先に横溢して、意志....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
の娘は、いまは亡き母にかわって家事の担当、父の身のまわりの世話を焼いているので、鼻息が荒い。「亡くなったお母さんが、あたしたちのこんないい恰好を見て、草葉の蔭で....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
様が出なくちゃあ納まりがつかねえ、このお江戸の町の中で、お旗本よりもお国侍の方が鼻息が荒いんだから、もう公方様の天下も末だ」 「なんだと、この野郎」 「なんでも....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
感心している。 「おや、しゃら臭えことをぬかすぜ」 八百長だと思うから坊主頭が鼻息が荒い。 「用てえのは何だ。さっさといわねえか」 「そこにいる女を貰い受けた....
春心」より 著者:田中貢太郎
、前方の行為が怪しからんから、今度と云う今度は、断然処分をすると云って、とっても鼻息が荒いのだ、それで君の方は、これまでさんざ、利息を執っといて、それも前方に有....